2018年02月07日更新
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IT技術の進歩は私たちの生活を便利にしてくれるだけではなく、仕事そのもののやり方も変えてきました。
従来は情報伝達に「移動」や「輸送」のようにアナログな技術を用いてきましたが、IT化が進むにつれて瞬時にデータを転送することができるようになりました。
これは経済活動においても効率化が進み、無駄な人件費や時間を削減することに役立ちます。
こうしたコストを削減できれば、経営資源をさらなる生産に向けることもでき、経済の規模も拡大します。

企業の管理コストも大きく削減することができます。
生産面の効率化だけでなく、在庫管理や人材を適した部署に配備することができるようになるため、無駄がなくなります。
特に食べ物のように古くなってしまうと価値が失われるものや、劣化してしまうものは管理をすることによって需要と供給のバランスを保つことができ、無駄な価格競争や供給不足が起きる心配もなくなります。

企業にとって大きなコストになるのが人件費です。
しかし常に社内の忙しさが一定とは限りません。
1年を通して暇な閑散期と忙しい繁忙期にわかれるところも少なくなく、人材確保が大きな課題になることもあります。
IT化は企業が人材を募集するとき、好きなタイミングで好きな人数だけ集めやすくしてくれます。
人手不足の工場があれば派遣することも可能でしょう。

こうしたメリットが享受できるのは、製造業のような二次産業以上の分野だけではなく、最近では農業や漁業のような一次産業でもIT化が進んでいます。
自然を相手にした産業は将来の天候や過去のデータを予測しなくてはなりません。
供給過多は価格を大きく下げてしまう原因にもなり、結果として利益率が低下してしまいます。
必要とされる量と生産できる量を予測すれば生産性を最適化することができ、適正価格を維持していくことができます。
一次産業は他の産業と比較するとIT化が進むのが遅いと言われてきましたが、最近ではこうした技術を取り入れて生産性を高めている農家や漁師が増えてきています。
IT化を進めれば無駄を省くことができます。

IT化を進めるためにはシステムの導入で多額の費用が掛かる場合もあります、短期的にみれば大きな負担になることもあります。
しかし長期的にみれば導入するだけの価値があり、たとえ技術が新しくなっていったとしても、ベースのシステムさえあればバージョンアップをしていくこともできます。
時代に乗り遅れてしまった企業は他社との競争でも苦戦する場合があるので、いかに早く効率化を図っていくかが大切です。

ペーパーレスの世界が来るかもしれない

IT化は経済活動を効率化するだけではなく、世界の環境問題に対しても解決方法を導いてくれる場合があります。
特に大きなポイントが、ペーパーレスでデータのやり取りができるようになるという点でしょう。

1つの会議をするだけでも従来はたくさんの紙に印刷をしなくてはなりませんでした。
印刷をするのには電気もインクも必要ですし、何より大量の紙が必要になります。
印刷速度が速いマシンを使っていたとしても、資料をまとめる人はかなりの時間を必要とします。
しかしこうした資料をメールなどで送信することができれば、会議でも各自タブレット端末やノートパソコンで内容を確認することができるようになります。
データの送信はよほど大容量の動画でない限り、一瞬で終わります。

ペーパーレスで生産活動をすることができれば、地球環境にとっても良い影響を与えてくれます。
紙を生産するのには大量の木材、石油、水が必要で、同時に二酸化炭素がたくさん排出されることになります。
現在地球は温室効果ガスの影響でCO2削減が必要な状態ですが、紙の生産量を減らすことができれば二酸化炭素も減少します。
木材の伐採量が減れば二酸化炭素を吸収してくれる森を維持することができるようになります。

最近では学校の教育でもタブレットを導入しているところが増え、紙でできた教科書がデジタル化してきています。
こうした教科書のメリットはペーパーレスになるだけでなく、動画や音声を利用したわかりやすい解説が可能になり、子供たちにとっても学習しやすい環境を与えてくれます。
またもし教科書の内容に誤りがあったとしても、印刷しなおす必要がなく、データをアップデートすればすぐに内容が更新されます。
紙の教科書には「モノ」としての教科書のいいところがありますが、将来的には紙での情報伝達は縮小してくと考えられています。

一方時代の変化についていかなくてはならないのが、パルプ工場などIT技術によってとって代わられようとしている産業です。
マーケティングし、大きな在庫を抱えないように市場動向を注意深く見守りつつ生産をしていかなくてはなりません。
急に紙がなくなるわけではありませんが、マーケティングをしないまま従来通り生産をしていたら供給過多になってしまう可能性があります。
企業として生き残っていくためにも、別の事業を開始するなど、時代の流れに乗っていく必要があります。
こうした産業はパルプ以外にも、効率化が進められている物流や、情報がネット主流になったことから新聞・出版関係、IT化が進む金融などがあります。

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